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■予定通り、先週末「椿三十郎」並びに「マリと子犬の物語」を観に行きましたー。
以下、容赦なくネタバレかましますのでご注意あれ。
■いやー…「椿」、思いの外面白かった!
以前テレビでオリジナルの椿三十郎を観たことがあり、しかもオリジナルの脚本をそのまま使っているとの事でどうしても比較しちゃうんだけど、本当に決して悪くはなく、観て良かったなあと思える作品でした。でも自分的に満点ではなかったかなー。DVDは多分買わないと思われ。
~まず、良い点~
・殺陣のキレが良かった
ただし、ラストのタイマンは除外。それについては後述。織田さん、頑張ってるじゃーん!自分、殺陣はキレの良さが命だと思ってます。どんなに良い話でも格好良い役者さんでも、へなへなな殺陣だと一気に萎えます。血飛沫が出ないのでテレビ時代劇のチャンバラっぽくなっちゃってるのは否めないんだけど、あんまり派手に血が飛ばれたらグロ駄目な自分は観られなくなっちゃうのでソフト演出OKwぶっちゃけ、オリジナル版三船VS仲代決着シーンの血飛沫もちょっと怖かったくらいですから…
・これといった大根役者が見受けられなかった。
実はこれ結構心配していたんだけど、特に下手な役者さんは見受けられず安心して観られました。
・佐々木蔵之介@押入れ侍萌えw
今回の萌えキャラwちゃっかり飯喰ってる姿が何とも…。佐々木さんは「オードリー」で幹先生やってらしたときに気になっていたので、また時代劇(オードリーは時代劇ちゃうけど)に出てくれて嬉しかったなあ。
~そして、残念だった点~
・織田裕二が三船敏郎を意識しすぎ。
彼はどう足掻いたって三船にはなれない。既存のイメージがどうこうとか言うんじゃなくて、パッと見で顔から受けるイメージが違いすぎる。顔だけじゃなく、声も(頑張ってたとは思うけど)。もう少し歳を重ねた後ならどうなるか分からないけどね。劇中で「ギラギラしてる」って言われるけど、ぶっちゃけそんなにギラギラ感は受けませんでした。ここは思い切って性格を弄っても良かったんでは?飄々とした三十郎にしてみるとか。
・トヨエツさんの叫び声にいまいち威厳が感じられない。
初登場シーンとか。どうしても声質がね…。でもその他のシーンについては問題なし!味がありました。
・女二人がおっとりしすぎ。
シナリオ上仕方ないっちゃあ仕方ないんだけど、あまりにもおっとりしすぎ。おのれ等はココアさん(ラムネ&40)か!もうちょっと…もうちょっとだけ喋るペースを上げてくれ!!パンフレット内に「これ以上ゆっくり喋るとギャグになる」みたいな事が書かれてたけど、ぶっちゃけ既にギャグだったよ!ちなみに鈴木杏を観たのは「リターナー」以来なんだけど、ミリと千鳥のキャラクターの違いっぷりに引き出しが多いなあと感心しました。
・ラストの三十郎VS室戸タイマンシーンがくどい。
オリジナル版ではもっとあっさりしてたような(何分観たのが何年も前の話なので…)?ビートたけし版座頭市のたけしVS浅野忠信決着シーンとか良かったなあ。最近の映像作品について個人的に思ってることなんだけど、通常の速さでのシーンが終わった後、いちいちスローでその動きをリプレイする演出が多すぎる。マトリックスとか功夫映画とか、そういうアクション映画なら全然OK。でもこういうストーリー重視のお話については流れが狂うので、ちょっと嫌。この辺の感じ方は人それぞれか。
…でも何より残念だったのは、観客のマナーの悪さでしたがね!
ポテチの袋は本編が始まる前に開けとけ!劇場さん側も出来れば静かな食べ物だけを売ってくれ…。光って目立って気になるから携帯は開くな!メールなら後でも見れるだろう!携帯は最低でもマナーモードにしておけ(ピピピピピって着信音が鳴り響いたんだぜ!?)!笑うところとはいえ、本当に声を出してしょっちゅう笑うな!↑てゆーか、笑うところじゃなくても上映中5分おきくらいにずっと笑ってた。しかも自分の間近の席。超気になって仕方なかったよ、オッサン!!!
■「マリと子犬」については話云々でなはくて、柴犬を見て萌えるために観に行きましたw
いやー、やっぱり柴の子犬の破壊力はハンパないですわー…鼻血出そうだったよ…。勿論成犬だって柴犬サイコー!凛々しさと可愛さが同居した最高のわんこだよね!!
でも、話もまあまあ良いお話でしたよ。…まあまあっていうのは…話自体は良い話なんだけど、色々とご都合主義やツッコミ所が満載でね。
地震に遭って瓦礫に埋もれて、しかも何日も風雨に晒されてた筈なのに犬小屋の表札や子供の描いた家族の絵がそこそこ綺麗な状態で残ってたりとか、電信柱が次々と倒れていくシーン等がCG丸出しだったりとか(今の技術ならもう少し頑張れる筈)、本編の開始から終了までで一応3年が経過してる筈なのに、主人公兄妹に全く身体的成長の痕跡が見られないこととか。
一番納得いかなかったのは、終盤でマリが目を閉じてしまってから彩達と再会するまでの間が描かれなかったこと。
トムクルーズ版宇宙戦争で最後に息子が生きてたシーンでも思ったんだけど、生きてるというオチにするなら生きてるっぽい伏線を張っておいて頂きたい。「死んだと思ったのに生きてて良かった」っていうのを狙ってるんだろうけど、自分的にはご都合主義にしか見えないのですよ…。
あと、船越パパが犬嫌いという設定が特に生かされていなかったのが微妙。船越パパといえば、走り方がモロにサスペンス走りで笑いをこらえるのが大変でした;
他にも蛭子さんが序盤で土砂崩れに巻き込まれて亡くなってしまう役なんだけど…悪いけど蛭子さんじゃあ悲壮感が出ないよ;
…気になった点ばかり挙げてきたけど、良い点もありましたぜ?
主人公兄妹の妹、彩役の娘が上手かった!序盤でマリを置き去りにするシーンでの号泣なんて絶品でしたよ?このシーンは高嶋政伸も苦渋の決断っぷりが出てて良かった。そして終盤で高嶋政伸に「ありがとう」って言うシーンは萌えた。
あと、主人公家族全員に村へ行く権利を譲ってくれるシーンは月並みだけど感動した。「貴方には”役場の一員”として同行をお願いしたはずですが?」「俺の代わりに行ってこい!」どちらもうろ覚えの台詞だけど…燃えるよね!
子供と一緒に家族で見る分には良い映画だと思います。
■帰りにアニメイトでコミケカタログ購入。
自宅のプリンタが貧弱で地図印刷環境が厳しいから冊子版を買うつもりだったんだけど、残念ながら品切れorz仕方ないのでCD-ROM版を初めて購入。地図の印刷どーしよー。